ストレスなどをきっかけとして発症する身体疾患(心身症)を対象とするのが心療内科です。具体的には、心の病気を引き金として、身体症状を訴えている患者様の診療が中心となります。
当院が取り扱うとする主な疾患につきましては、うつ病、パニック障害、不眠症といった、こころの病気に加え、ストレス性の胃炎(胃・十二指腸潰瘍)、過敏性腸症候群、更年期障害などがあります。
など
など
多用な環境要因から受けるストレスは、様々な疾患を引き起こす原因となります。
その影響は高血圧や糖尿病などの生活習慣病からストレス性胃炎(胃潰瘍/十二指腸潰瘍)、じんましん、頭痛、めまいといった心身症まで、多岐に渡ります。
当院では「こころ」と「からだ」の両面から診療できるかかりつけ医を目指し、診療に取り組んでいます。
躁うつ症(双極性障害)と共に気分障害のひとつに数えられるもので、精神的もしくは肉体的なストレスが蓄積していくなどすることで脳に機能障害が起きている状態を言います。うつ病の患者様でよく見受けられる症状は、気分の激しい落ち込み(自分はダメな人間と思う、死にたいと思う など)、興味や喜びの消失といったもので、これらが2週間以上続いていて、一日中そのような考えが頭の中に浮かんでいる場合にうつ病が疑われます。また併行して発症初期から不眠や食欲低下がみられるのも特徴です。
なお発症のメカニズムにつきましては、気分を調節する物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン 等)が何らかの原因(先天的あるいは脳の機能的要因 など)でバランスを崩すなどすることで起きるのではないかと考えられていますが、まだ完全に特定されたわけではありません。ちなみにうつ病は、真面目な性格、責任感が強い、家族の中でうつ病を発症している人がいるという方にみられやすいと言われています。
不安障害とは、不安を主な症状とする疾患群をまとめた総称になります。具体的には、全般性不安障害、社会(交)不安障害、パニック障害、恐怖症といったものがあります。
全般性不安障害は、過剰なほど不安や心配が募ってしまい、それが日常生活にも支障をきたしている状態で、また不安の原因は自らの環境(職場、学校、人間関係 など)においてだけでなく、災害や戦争といったことにまで及ぶなど、多岐に渡っています。常に緊張状態が続くようになるので、怒りやすい、落ち着かない、不眠、吐き気、頭痛などの症状がみられます。なお、2~3日程度の一時的な場合は全般性不安障害ではありません。社会不安障害は、人の注目を一身に集めるような場面において恐怖を感じてしまい、その場面を避けたいという思いが強くなって外出もままならなくなるなど日常生活に支障をきたしている状態を言います。恐怖症は、特定の対象や状況において、異常なまでの恐怖感が出てしまい、自分ではわかっていてもその状況を避けてしまう状態を言います。高所恐怖症、ヘビや昆虫が極端に苦手というのも恐怖症の一種です。なお、流血や注射が恐怖の対象だという方は、その場面に遭遇した際に脳貧血を起こすこともあります。パニック障害は以下をご参照ください。
自分ではコントロールすることができない発作(パニック発作)が何の前触れもなく起きてしまい、それがいつ起きるかわからないことから不安がどんどん募るようになって、やがて外出することも困難になって、日常生活に支障が出ている状態をパニック障害と言います。
パニック発作では、動悸、発汗、呼吸困難、めまい(ふらふらした状態)、吐き気、胸痛などの症状がみられますが、同発作の最中は、死を感じさせるほど苦しくなる時もあるので、恐怖感や不安感に襲われるようになります。なお発作自体は、30分程度で治まるようになるほか、心電図や血液検査などをしても異常などはみられません。また発作が起きる原因は現時点では特定されていませんが、不安や恐怖心の強い方にみられやすいとされ、睡眠不足、疲労、過度なストレスが引き金となると言われています。
この原因不明の発作が繰り返されるようになると、今度はいつ発作が起きるかという不安に襲われるようになります(予期不安)。さらに発作が起きた時に助けが求められない状況(電車内、人混み、エレベータ内 など)を避けたいという思いが強くなりすぎると、外出そのものを避けるといった行動をとるようになります(広場恐怖)。これによって日常生活に影響が及ぶようになるとパニック障害と診断されます。ちなみにパニック発作は起きていても日常生活に問題が無ければパニック障害ではありません。
不眠症は睡眠障害のひとつで、睡眠に何かしらの問題があって日常生活に支障をきたしている状態を言います。一口に不眠症と言いましても、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の4つの種類があります。それぞれの特徴は次の通りです。
以下に該当するタイプがあって、よく眠れないという場合は一度ご受診ください。
寝床についても30分以上寝付けない状態を言います。原因としてはストレスや心配事が大半と言われています。ただ1度眠りにつくことができれば、朝まで目覚めることはありません。不眠症の中でも最も患者数が多いタイプでもあります。
夜中に何度も目が覚める、トイレに行きたくなって1度起きてしまうと朝まで眠れなくなってしまうタイプです。原因としては、加齢、生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、うつ病、アルコール、ストレスといったものが挙げられます。
起床時間の2時間ほど前に目が覚めてしまい、以降眠れなくなる状態を言います。うつ病患者様によく見受けられるタイプとも言われています。
睡眠時間を十分にとっているにも関わらず、眠りが浅いために熟睡感が乏しくなっている状態です。同タイプは高齢者や神経質な性格の方に起きやすいです。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~12:00 | ― | ▲ | ― | ||||
14:00~17:00 | ◎ | ― | ― |
◎…14:00~18:00
(検査予防接種の受付は17:30まで)
▲…9:00~14:00
休診日…木曜、日曜、祝日